鯛焼きとクリームソーダ

それなりに生きてきたオタクの戯言

写真撮影はしておいた方がいいなと思ったお話。

コロナ禍になる前、親戚が立て続けに亡くなった。

そのうちの一人の時のお話。

 

突然と言うわけでは無く老衰であったりそれ故の闘病の末だったので亡くなった後も親戚一同は悲しみに暮れるというよりはおばあちゃんまたねみたいな頑張ったねありがとねみたいな雰囲気で重苦しい空気はなかった。

私も亡くなる数日前に実家の犬を連れて会いに行っててもうほとんどお話出来なくなって目もほとんど見えてないんじゃない?と言われていた親戚のおばあちゃんがうちの犬の方を見て呼吸器越しに少しだけ口角を上げて目を細めたのをよく覚えている。

田舎は自宅で葬儀や通夜などを行う所も多いので細かいやることが多く私もお手伝いに向かった。

お手伝いというものそんなにきっちりがっつりと言うものではなく訪ねてきた人にお茶を出したりする程度でそのお茶も便利だしという理由でペットボトルだったしもうほぼほぼ親戚の一部が集っているだけであった。

 

田舎は親戚付き合いも大切だけれども近所の人との繋がりの方が強く沢山のご近所さんが故人を訪ねてきてくれた。

(私の祖母のお葬式の時はご近所さんが何もかも全部準備とかをしてくれた。地域差もあるのかも)

田舎過ぎて、歩いてきたご近所さんのお宅のネコチャンもついてきてしまって皆で爆笑もした。

おばあちゃん動物大好きだったもんね猫ちゃんも来てくれたよって皆で私は知らないご近所さんとお菓子をつまみながら朗らかな時間を過ごした。

 

ところがある時突然広間が慌ただしくなった。

何かあったのかと駆けつけると遺影にする写真が無い!と沢山のアルバムに囲まれた親戚が慌てふためいていた。

あまりにも若すぎる写真はもうなんか誰だか分からないし…って大騒ぎだった。

親戚のおばあちゃんは所謂デイサービスのようなものを活用していてそこのスタッフの方がスマホで写真をよく撮ってくれるみたいなことを生前に聞いたことがあったのでそれは?と聞いたところ一冊のフォトアルバムを見せてくれた。

 

全部ケモミミとお鼻がついてておめめがクソデカでなんか真ん丸のでも少し潰れたお顔になってる。

 

加工アプリsn○wで撮影された写真しか無かった。

 

そんなこと、ある?

 

デイサービスのスタッフさんは若くて今時の雰囲気の方で写真には全部その人と写っていた。

 

そんなこと、ある?

 

なにも、全部その加工しなくても、よくない?普通にフィルターかけて美肌と目元ぱっちりくっきりくらいのやつも、1枚くらいあっても、良くない?

 

でもその時ふと思ったんだけど、

私が今なんやらの事故とかで亡くなったら遺影の写真どうするんだろ。

 

私は普段自撮りなども全然しない。

オタク仲間と食事に行ったときに食事とかスイーツや綺麗な風景の撮影はするけど、自分の姿はそこには無い。

あってもせいぜい爪先くらい。

折角今のスマホアプリは優秀で綺麗なお写真も撮れるし、なんなら一眼持ってるオタクも居るし周りにも理解のあるオタクが多いから1度くらいポトレも兼ねて遺影にも使えそうなお写真撮って貰ってもいいのかもなーってぼんやり思ったお話。

 

遺影に使える写真は引き伸ばしみたいなものも多少は出来るみたいだから別にお顔がアップなものじゃなくてもいいみたいです。

 

私は正面から撮られた自分の顔が本当に苦手なんだよね。いや、どの角度でもどのパーツも苦手なんだけど。

前にドラマで遺影を横顔にしてるのがあったんだけどそういうのがいいなー

 

 

 

(きっちり私って顔がわかるやつ、若手俳優のイベントでお金払って撮ってもらった2ショくらいしかないかもしれない)